前々から噂があり、その信憑性が定かにならない「キムチでハゲる」というものと「キムチでハゲが治る」という論争。
まぁ正直、ハゲてない人からすれば「そんなのどっちでもよくね!?」といった心境でしょうが、我々ハゲ界隈の人間からしてみたら、この問題、死活問題です。
ですがこの度、いよいよ昔からあるこの噂に科学のメスが入ったのです!
なんでも、「キムチに毛を育たせる効能を持つ乳酸菌が発見され、商品化が推進された」とのことで、この件について、引用元の中央日報日本語版では以下のように報道されています。
世界キムチ研究所のチェ・ハクチョン研究開発本部長は、キムチ中の乳酸菌ラクトバシラス・クルヴァトゥス菌株「ウィキム(WiKim)55」に育毛の効果があることを動物実験を通じて確認し、関連技術を56億ウォン(約5億5000万円)で技術移転したと発表したのです。
除毛した実験用マウスに対し、「ウィキム55」を摂取したグループと摂取していないグループに分け、30日後の皮膚組織を比較。
その結果、ウィキム55を摂取したグループのネズミが摂取していないグループより毛髪の成長期の皮膚層の厚みが約1.7倍増加しているのが確認されました。
そして、この技術を受け継いだバイオベンチャー企業は、臨床試験を通じて育毛促進剤を開発し発売する計画も発表しています。
ということは「キムチでハゲが治る」派に軍配があがった形です。
ですが、この研究の信憑性自体がまだまだ不透明で、さらには商品化もまだ。
ということで、結局本当にキムチはハゲに効くのか ?疑心暗鬼になりがちです。
今回の記事では、管理人のキムチ体験談と共に、「キムチ」と「ハゲ」の関連性についてご紹介していきます。
キムチはハゲるって思ってるが多い・・
Yahooでキムチとハゲのことを調べているときに、サジェスト機能で以下のような文言がでてきました。
サジェスト機能とは、この検索窓の下の方に、補助的なワードが出てくるありがたい機能のことで、ここに出てくるということは、こうしたキーワードを調べている人が多いことを示します。
ということは、「キムチ ハゲる」という言葉で検索をかけている人が山ほどいるということ。
もっと言えば、「キムチ食べたらハゲたっぽいけど、同じようにキムチ食べてハゲる人って、他にもいるのかな・・?」と疑問に思う人が山ほどいるということです!
本当にそう思ってる人多いのかな?と疑問に思ったので、試しにYahoo知恵袋でも調べて見ることに。
すると・・
いました。どんな流れでかは知りませんが、「キムチを食べて薄毛になる」と思い質問をしている人が。。
そして、驚くことにこの質問を見ている人は957人もいます。
どんだけキムチはハゲると思っている人がいるんでしょうか・・。
日本でキムチの販売数を減らして、おしんこの販売数を伸ばそうとしている、おしんこ業者の煽りでもあったのでしょうかと思ってしまうほどです。汗
キムチ業者の人に代わって伝えておくけど、キムチは食べてもハゲないよ!
キムチはハゲるどころか低カロリーでダイエットにも万能な食べ物?
そんなキムチはハゲるどころか、低カロリーでダイエット中の味方になってくれる食べ物の一つ。
どのくらいのカロリー数かというと、100gで46kcal。
200g食べても100kcalいかないのです!
もはや言うことなしの低カロリー食品であることは間違いありません。
長期間だと偏食になってしまうから、体によくないだろうけど。
そして、なんと言ってもキムチにはカプサイシンがふんだんに配合されているので、末梢血管の血流を増加させ、毛母細胞を元気にさせることが最近の研究で分かっているのです。
もはや健康的なダイエットをするためには、モッテコイの食材であるのは明らかでしょう。
ちなみに「キムチでハゲが治る」派の人たちは、キムチの持つこの「末梢血管の血流を増加させ、毛母細胞を元気にする」という効能を元に、「じゃあハゲ頭にも血流がよくなって栄養が行き渡りやすくなるんじゃね?てことは髪の毛に栄養が行ってフサフサになるんじゃね?」という確信を持っていたのです。
「血行促進=髪の毛はえる」っていう図式はCMでもたくさん見かけてきたからね!
ですが、冒頭でもご紹介したとおり、このたび、キムチに含有されている乳酸菌のひとつである「 ウィキム55」という菌こそが薄毛を解消してくれる要因だったことがわかりました。
まぁ正直ハゲに効くんであれば、何の成分や菌が要因とか、もはやどうでもいいですけど・・。
ただ、要因が分かったということは、ハゲに効くこの「ウィキム55」のみにフォーカスして、商品化すれば、完全なるハゲ勝利の到来が約束されたようなものです!
注意が必要なのは、この研究結果を発表した科学者は、「キムチを食べれば何でも脱毛治療効果があると見なすのは無理がある」とし、「理由はキムチの中のすべての菌に育毛効果があるわけではないため」と説明している点。
要するに、キムチには「ウィキム55」が入ってるから、これからキムチ食べまくるぞー!と言って、どんなに量を食べても、ハゲに効くのはキムチに含有されている乳酸菌のうちの、さらにほんの少しの「ウィキム55」だけ。
「ウィキム55」をキムチの大量摂取でたくさん摂ろうとしても現実的には無理があるということです。
まとめ
- 日本人は意外とキムチがハゲることにつながると思っている人が多い
- 一方で、キムチは含有されるカプサイシンの力で末梢血管血流の増加や毛母細胞の活性化を促しハゲを治すと思っている人もいる
- だが、今回の韓国の科学者の研究発表でキムチに含有されている「ウィキム55」という乳酸菌のみがハゲに効くと発表された
科学というものは本当におもしろいです。
なぜなら、それまで人間が当然だと思っていた法則や決まりごとが、一瞬にして否定されたりするからです。
まさに今回のキムチとハゲの関係も、それまで漠然と諸説を各人が自分の価値観で信じていたところ、科学の力でガツンとリアルな現実を突きつけたことになります。
ただし、この研究結果も、それを否定するまた新たな研究結果が出てくれば、一瞬にして否定されることになるでしょう。
大切なのは研究し尽くされ、実用化され、現に広く一般人に効果が出ていることしか信じないことです。
そうした考えでいくと、結局、現時点で信じられるハゲ対策は、当サイトでもしつこいくらいにお話している、「フィナステリド」や「ミノキシジル」でのAGAの治療しかありません。