この程、ドイツの研究者たちがカフェインでハゲが治ると言い出したそうです。
なんでも、コーヒーから抽出した濃厚なカフェインを薄毛部分に塗るだけで毛母細胞の促進を促すとのこと。さらに、カフェインにはテストステロンの生成を抑制する作用があるため、これによりAGAによるハゲが治せるという理論です。
ただし、コーヒーから濃厚なカフェインを抽出することは難しいため、コーヒーを飲んでも良いとのこと。
その場合は、1日50カップ分のコーヒーを飲む必要があると言っています。
とはいえ、あの憎っくきハゲ頭が治るのであれば、それまでの間だけでもコーヒーを致死量レベルで飲む気概がある人もいるはず。
でも待ってください!
本当にカフェインがハゲに効くのか、しっかり確認してから試すほうが得策です。
実際のところどうなのかをまとめましたので、是非とも参考にしてみてください。
カフェインはハゲる?ハゲない?
さて、いきなり本題ですが「カフェイン」はハゲるのでしょうか?それともハゲないのでしょうか?
正解は・・
取り過ぎたらハゲるし、取り過ぎなければハゲない。
といったところです。
どんな食べ物や飲み物でも、毎日毎日、常軌を逸したほどの量を取り続けてれば、どんなに身体が頑丈な人も健康を害します。
そうなってしまえば不調が起こり、人によってはそれが頭に出てしまい、ハゲていくことにつながってしまうわけです。
この世の森羅万象はバランスで成り立っているんだ!
カフェインはハゲると言われていた理由
ネットを見ていると、「カフェインはハゲるからやめとけ。」という意見をよく見かけます。
得てしてこうした意見には、根拠がないのが特徴的ですが、なぜ彼らそんなことを言っているのか、簡単にまとめると以下の通りです。
- カフェインの力で目が冴えてしまい睡眠不足になり成長ホルモンの分泌量が減り薄毛になる
- 髪の毛をつくる大事な栄養素である亜鉛の吸収をカフェインが阻害してしまい薄毛になる
- カフェインは胃への負担が大きいため栄養全般の吸収率が衰えてしまい薄毛になる
私は普段ほとんどコーヒーを飲まないので尚更ですが、コーヒーを飲んだ日は寝付きがかなり悪くなってしまい、明け方まで眠れないこともしばしばあります。
たしかに、コーヒーを飲むことでカフェインの恩恵を受けやすい私のような人であれば、睡眠不足になりがちでしょう。ただし、成長ホルモンの分泌量が減り薄毛になるというロジックはあまり適当ではありません。
なぜなら薄毛、すなわちAGAでハゲていく理由は、成長ホルモンの分泌量ではなく、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンの一種が著しく分泌されてしまうことで起きる現象だからです。
でも、それによる成長ホルモン分泌量の減少がハゲにつながるとは言い難いのが現実だ。
では、カフェインにより亜鉛の吸収率が下がってしまうことで薄毛になるのは本当か?についてですが、たしかに1日にコーヒーを何十本も飲み続ければそうなる可能性は高いですが、普通の人間はそんなことはしません。
普通に常識の範囲内でコーヒーを飲んでいる分には、それが直接的にハゲにつながることは、まずありえないのです。
そしてカフェインは胃を傷つけます。
強靭な胃腸をしている人なら話は別ですが、一般人であれば、あまり飲みすぎると胃が荒れます。私自身、普段コーヒーを飲まない人なので、たまに量を飲んでしまうすぐに胃が痛くなってしまうのです。
栄養は胃からも吸収されます。
胃が荒れるということは、栄養の吸収率を下げ身体をむしばみます・・。
大体これらの理由を元に、「カフェインはハゲる」という人は、言っているのですが、どの理由もハゲすなわちAGAの根源となる「ジヒドロテストステロン」の分泌量と相関していません。
ということで、「カフェインはハゲる」という話は科学的根拠がないのです。
カフェインはハゲるどころか毛母細胞復活でフサフサに?
常識の範囲でいけば、カフェインでハゲないことが分かりましたが、それでは逆に、カフェインで髪を生やすことはできるのか?という視点から見ていきます。
カフェインには血管を拡張し血流を促進する作用があることは科学的に証明済みです。ですのであんなに目が冴えたりするんですね!
であれば、血流がよくなり髪の毛をつくる毛母細胞まで栄養が行き届きやすくなるのでハゲ頭がフサフサになりそうなイメージです。
ですので、冒頭の話にもあったように「1日50カップのコーヒーを飲むとハゲが治る」という話がでてきたのもうなずけます。
まぁカフェインを取りまくって血流良くしまくれば自ずとハゲ治るでしょ。という話ですが、ちょっと待ってください。
途中にも出てきましたが、そもそもカフェインのとり過ぎは胃を傷つけます。そうなると髪の毛の成長に大切な亜鉛の吸収率が一気に減ります。
要するにそうなると、せっかくカフェインで血流をよくしたところで、運び出す亜鉛などの栄養が体内にない状態なので、何も栄養が運ばれません。
血流をよくした意味がないのです!
ということで、最終的にはやはりバランスを保ちながらやってかなければ、うまくいかないことが分かります。
まとめ
- カフェインには血流をよくし毛母細胞に栄養を運びやすくする効果がある
- ただし、カフェインのとり過ぎは胃を傷めつけ栄養の吸収を妨げる
- よってカフェインの摂りすぎは血流はよくなり栄養を運びやすくするが、その時には既に胃が痛めつけられ体内への栄養吸収がうまくいってないので、運ぶ栄養がない状態なので意味がない
1日にコーヒー50杯とかハゲが治っても違う病気になっちゃうよ!