本当にハゲてきていると『ハゲ系統の会話』については、できれば避けて暮らしたいもの。
にも関わらず、仕事先やプライベートで数人集まった際に『最近ハゲてきたからさ!』と言いながら、チラリと見せられる狭いおでこ。
世の中って不平等なのです。
ある調査では、薄毛割合を年齢別に見ると、10代・20代・30代・40代・・と年齢が上がっていくにつれ、『脱毛が進んでいる』と感じている人の割合も、10%・20%・30%・40%・・と相対的に増えているという結果が出ています。
おもしろいことに、『10代では全体の10%が脱毛を感じている』『20代では全体の20%が脱毛を感じている』というように、10歳年をとると薄毛を気にしだす人が1割(10%)増えるということがわかるのです。
薄毛の年齢別割合
人はなぜか、自分と同じ悩みを持っている人が多くいればいるほど安心感を得られます。
これは、『自分だけじゃないんだ・・。』とホッとできるという心理状況からくるものであり、薄毛に関しても例外ではなく、自分と同じ年代の人が大勢薄毛に悩んでいると分かれば、それだけでグッと安心することができます。
育毛サロンの大手『リーブ21』では、2013年に薄毛に関する大規模なアンケートを実施しており、10代~60代の男女を対象に薄毛に関するあらゆるデータを洗い出したのです。
【参考記事】『リーブ21』頭髪悩み度の調査結果はコチラ>>
調査によると、日本人のおよそ4200万人が脱毛を感じているという結果や、男女別の薄毛進行の割合も記載されています。
以下、結果を見やすくまとめたものです。
- 10代:10.5%
- 20代:25.8%
- 30代:38.2%
- 40代:45.4%
- 50代:53.4%
- 60代:60.5%
- 10代:7.0%
- 20代:12.6%
- 30代:20.2%
- 40代:24.2%
- 50代:30.6%
- 60代:44.0%
偶然なのかなんなのか、男性は『年代』がそのまま『%』となって現れています。
年齢別|結婚率とハゲの相関関係
平成27年に行われた国勢調査にて結婚率が割り出されました。
以下、年齢別の『結婚率の割合』と先程ご紹介した『薄毛を進んできていると感じている男性の割合(男性)』の一覧です。
年代 | 結婚率 | 薄毛を気にしている率(男性) |
10代 | 1.1% | 10.5% |
20代 | 21.96% | 12.6% |
30代 | 29.35% | 20.2% |
40代 | 17.69% | 24.2% |
50代 | 10.13% | 30.6% |
60代 | 6.11% | 44.0% |
最近ではそもそも晩婚化の傾向があるので、10代20代を抜かして見ていきます。
すると、一番結婚率の高い30代が一番薄毛の進行を気にしていないことが分かります。
そして、一番薄毛の進行を気にしている60代が一番結婚率が少ないという結果です。
薄毛になり始めてから何かしらの対策をしている人の割合
『人間諦めも大事。』という言葉がありますが、これは大人になればなるほどに、その言葉の意味する本質をわかってきます。
では、薄毛に関しても同じことが言えるのか?
答えはNoです。
夢を諦め平坦に生きていくひとたちが世の中の大半ですが、薄毛になっていく自分を諦められる人は薄毛人口のうち3~4割しかいません。
以下、薄毛に気づいてから、何かしらの薄毛対策をとっている人の割合です。
(出展:Beauty総研調べ)
- 20代:54.5%
- 30代:64.2%
- 40代:61.5%
- 50代:59.5%
- 20代:54.0%
- 30代:55.7%
- 40代:61.6%
- 50代:61.7%
当たり前です!絶対に諦めてはダメです!
なぜならハゲは正しい治療をおこなえば何歳からでも生やすことができるからです!
年齢別の薄毛対策方法の割合
薄毛が気になり始めた人がどのような対策を実行しているのかも気になるところ。
『年代別』『性別』で金銭的余裕や情報の流通経路なども異なるので、実行する対策方法の割合も違ってきます。
以下、年代別・性別の薄毛対策方法の内訳です。
(出展:Beauty総研調べ)
20代男性の薄毛対策の割合
1位 | シャンプー・トリートメント | 22.7% |
2位 | 市販の育毛剤 | 18.2% |
3位 | 薄毛に効果の有りそうな食品の摂取 | 13.6% |
30代男性の薄毛対策の割合
1位 | 市販の育毛剤 | 23.1% |
2位 | シャンプー・トリートメント | 22.4% |
3位 | 睡眠時間を多くとる | 12.7% |
40代男性の薄毛対策の割合
1位 | 市販の育毛剤 | 25.2% |
2位 | シャンプー・トリートメント | 20.9% |
3位 | 市販薬・漢方薬 | 7.6% |
50代男性の薄毛対策の割合
1位 | 市販の育毛剤 | 28.8% |
2位 | シャンプー・トリートメント | 16.2% |
3位 | 市販薬・漢方薬 | 10.0% |
ですが、正直なところ市販の育毛剤に薄毛改善の科学的根拠はありません。あるとしたらミノキシジルの入ったリアップくらいです。
にも関わらず、これほどまでの薄毛で悩む人たちが市販の育毛剤に手を出しているとは驚きです・・。
20代女性の薄毛対策の割合
1位 | シャンプー・トリートメント | 21.8% |
2位 | 睡眠時間を多めにとる | 18.4% |
3位 | 食事に気を使う | 16.1% |
30代女性の薄毛対策の割合
1位 | シャンプー・トリートメント | 19.3% |
2位 | 市販の育毛剤 | 18.0% |
3位 | 睡眠時間を多めにとる | 10.8% |
40代女性の薄毛対策の割合
1位 | 市販の育毛剤 | 27.4% |
2位 | シャンプー・トリートメント | 24.5% |
3位 | 睡眠時間を多めにとる | 11.0% |
50代女性の薄毛対策の割合
1位 | 市販の育毛剤 | 31.3% |
2位 | シャンプー・トリートメント | 24.8% |
3位 | 食事に気を使う | 7.9% |
薄毛男性が気にしている相手の割合
薄毛男性は具体的にどんなことを気に病んでいるのか?徳島大学大学院の皮膚科学教授たちが行った調査によると次のようなことが分かりました。
【自分の薄毛を誰に対して一番気にしているかの割合】
- 他人(女性)・・44%
- 職場、学校などの同僚・・43%
- 妻、ガールフレンド・・40%
(結果:『AGAとストレス・生活QOL調査』から)
ハゲると生きづらくなる・・。これは女性の目が気になるからと言っても過言ではなさそうだよ。
薄毛の原因と理由はAGAやFAGA
こうした結果から分かることは、薄毛に本当に有効的な対策をしている人がとても少ないということ。
特に男性の薄毛の理由は、そのほとんどがAGAであることが分かっています。
したがって、AGAについての対策や治療をしなくては何の解決にもつながりません。にも関わらず、市販の育毛剤やシャンプーやトリートメントを変えるなど、およそAGAとは無関係な行動をしている人が多いのです。
体内で男性ホルモンのテストステロンが、酵素である5αリダクターゼと結合することで、DHT(ジヒドロテストステロン)という薄毛を進行させてしまう強靭な男性ホルモンに変化します。
このジヒドロテストステロンはヘアサイクルを乱してしまう作用があり、そうなることで髪の毛は太く長く成長する前の、細く短いままの段階で抜け落ちてしまうのです。
また、女性の薄毛はFAGAと言われ、市販のミノキシジル外用薬で改善することもあります。
しかしながら原因がホルモンバランスの乱れであることも多く、その場合はパントガールなど専用のサプリメントを服用していくことで改善が見込めます。
FAGAとは女性に起こる脱毛症のことであり、別名は”女性男性型脱毛症”。
体内のホルモンバランスの変化が原因となり、AGA(男性型脱毛症)と似たような脱毛症状が発生するもの。
【年代別】薄毛進行度チェック
薄毛は脱毛スイッチが入った時点から徐々に頭皮全体の毛量が減少してくるものです。したがって、何歳で脱毛スイッチが入ったかによって、薄毛の進行状況は変わっていきます。
とは言うものの、一般的な基準も知っておきたいところなのも事実。
以下にまとめましたので、是非ともひとつの指標にしてみてください。
年代 | 内容 |
20代 | 早い人で大学生で薄毛になる人も登場し、薄毛予防に興味を持ちはじめる人が増えてくる時期です。
また、女性視点では彼氏の薄毛が一番気になる年代でもあります。 つむじに濃い薄いの基準はありませんが、学生時代よりもつむじの範囲が広がったように感じるパターンが多く見受けられます。 回復し治る確率はまだまだ高いので、早期の治療を開始することで比較的簡単に改善に導くことが可能です。 |
30代 | 髪の毛の抜け毛の本数や割合を気にする男性がたくさん出てくる年代です。
薄毛予防はもちろん、シャンプーの仕方に注意を払い始めるなど、きっちりとした対策や改善に着手しはじめます。 |
40代 | 抜け毛予防に余念がないのはもちろんのこと、薄毛の原因や改善にほとんどの男性が興味を持ちます。
抜け毛がひどい人になると、1年という短い期間のうちに一気にハゲあがってしまう。そんな男性の割合が増える年代です。 |
50代 | 薄毛対策を何もしていないと後戻りできない状態となり、薄毛を隠すための髪型を模索する男性が増えるのがこの50代です。
時間はかかりますが、50代でかなり薄毛が進行している状態でも、治療を開始すれば頭皮が髪の毛で隠れる状態まで回復させることはできます。 |
薄毛の対策と治療方法
この世の中にはたくさんの薄毛対策が存在していますが、科学的根拠で実証されている対策は1つしかありません。
- 男性であれば・・AGA治療
- 女性であれば・・FAGA治療
現代医療ではこうしたAGA治療以外に科学的根拠に基づいてハゲを改善できる手法はないんだよ!
そして『パントガール』などの女性ホルモンの乱れを修復してくれるサプリメントを飲んでハゲを改善していく方法も主流です。
注意が必要なのは女性にとって『フィナステリド』は禁忌となるので、絶対に服薬をしてはいけない点です。
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まとめ
『ハゲてたっていいじゃないか!自分に自信を持て!』なんて無責任に言う人がいるけど、大抵それを言ってくる人ってフサフサだったりするからやんなっちゃうよね。
正直、ここまでを見てきても分かるように、結局いくつになってもハゲない人だってたくさん存在しているんだ。
なんて世の中は理不尽な世界なんだろうね・・。
世の中みんなハゲちゃえば、ハゲの悩みなんて持つことはないけど、一定の割合で『ハゲ』『ドフサ』が混在してしまっているのはどうにもこうにも世知辛いとこだよ。