薄毛を気にしたことがあるなら、必ず一度は興味を持つ『頭皮マッサージで髪は生える』というフレーズ。
テレビや雑誌でも定期的に特集されるので、なんとなく薄毛に良いというイメージを持ちやすいですが、これが真実であれば今頃ハゲ人口はゼロであるはずです。
これこそが深い闇・・。
頭皮マッサージは逆効果なのに『生えた!』という人がいるワケ
頭皮マッサージの経験は薄毛を気にしたことのある男性のほぼ全員が必ず通る道・・
にも関わらず一向に薄毛男性は減りません。
このことからも分かるように、頭皮マッサージに薄毛を改善する効果はありません。
さらに言えば、頭皮マッサージは薄毛を改善するどころか、薄毛を助長させてしまうという逆効果をもたらす可能性があるのです。
頭皮が硬く、血行が悪いとハゲやすいので、抜け毛を予防するためには頭皮を手でマッサージしたり、ヘアブラシで頭頂部を軽く叩くと効果的ー
育毛剤のCMなどでは、よくこうしたメッセージが流されています。
こんなことをしても頭皮が柔らかくなるわけでも、抜け毛が防げるわけでもない、と知っていた皮膚科の専門家は、この現象を苦々しく思っていました。
もちろん私もそのひとりです。
なぜでしょうか?
考えてもみてほしいんだけど、ネットやテレビや雑誌なんかで『生えてきた!』って人はみたことあるけれど、実生活の中、知ってる人で『生えてきた!』って人は見たことないのが普通だよね・・。
これが全てを物語っている気がするよ・・。
したがって、世に出回っている『頭皮マッサージで髪が生えた!』という主張は、メディアや企業が作り出したプロパガンダにしかすぎないとみるのが妥当です。
頭皮を縛る実験結果から見る逆効果の理由
(出展:http://livedoor.blogimg.jp/happyjy1210/imgs/1/c/1cdbf5a5.jpg)
戦前のことですが、『頭皮に向かう血管を縛ってしまうとどういった変化が現れるのか?』という実験がおこなわれました。
今ある当たり前の”人権”というものの捉え方が全く異なっていたからこそ、他の国の土地や民族を勝手に自分の国のものにしてしまう『植民地』なんてものが当然のように存在していた・・。
そうした世界観の中、戦争に勝つため、領土を広げるため、科学を発達させて最新兵器をつくるため、人体実験は暗黙にそして当然におこなわれていたんだよ。
『頭皮に向かう血管を縛ってしまうとどういった変化が現れるのか?』という実験は、血管を縛り血行を悪くした人の約70%に『髪の毛が増える』という結果をもたらしました。
実験で髪が増えた人々は、実験後、半年ほど経ち血行がよくなることで、今度は反対に髪の毛の量が減ったのです。
話を整理すると、『血行を悪くする=髪増えた』・『血行を良くする=髪減った』ってことだね!
一見逆なようにも思えるけど、これには『AGA(男性型脱毛症)』の原理を知ればすぐに説明がつくんだ。
体内で男性ホルモンのテストステロンが、酵素である5αリダクターゼと結合することで、DHT(ジヒドロテストステロン)という薄毛を進行させてしまう強靭な男性ホルモンに変化。
このジヒドロテストステロンはヘアサイクルを乱してしまう作用があり、そうなることで髪の毛は太く長く成長する前の、細く短いままの段階で抜け落ちてしまうのです。
結論的に、ジヒドロテストステロンが頭皮の血管の中を巡れば巡るほど薄毛になっていきます。
このAGA(男性型脱毛症)の仕組みを理解すれば、先程の戦前行われた実験で、なぜあのような結果に至ったのか簡単に理解することができます。
血行を悪くすることで、AGA(男性型脱毛症)の原因となるジヒドロテストステロンの動きが鈍化し抜け毛が減った。
血行を良くすることで、AGA(男性型脱毛症)の原因となるジヒドロテストステロンの動きが活発になり薄毛が進行した。
【関連記事】AGAと他の脱毛症との違いは?ハゲる人の兆候も含めて徹底解説!>>
頭皮マッサージで効果がでるならAGA治療は流行らない
このように科学的にもすでに実証済みですが、『血行を良くする=薄毛改善』ではありません。
効果がなかったことが科学的に証明されたからだよ!
世の中の薄毛のほとんどが、AGA(男性型脱毛症)によるものだと科学的に証明されてからというもの、『育毛ブラシ』『育毛トニック』はパッタリと影をひそめ、代わりに『AGA治療』というものが一般化しました。
AGA治療は文字通り、AGAという名の男性が脱毛してしまう症状を改善するもの。
その治療は主に薬でおこなわれ、しっかりと医師の処方がなければおこなえません。
まさに時代は、『薄毛』が一種の病状として扱われるようになったのです。
薄毛の原因は血行不良ではなく遺伝的要因が大多数
薄毛の原因が血行不良ではなく、AGA(男性型脱毛症)であることがわかりました。それでは人はどうしてAGAになってしまうのでしょう・・?
正解は先天的な遺伝によるものです。
もう少し噛み砕くと、『AGAの原因となるジヒドロテストステロンをたくさん生成してしまう体質』は遺伝するということだよ。
あ、わたしか・・。
AGA!頭皮マッサージ厳禁!
頭皮マッサージ別の目的と正しいやリ方
ここまでAGAの敵でしかない頭皮マッサージですが、AGAとは別の視点から見た時にメリットも存在しています。
それは、『副交感神経を優位にし身体の調子を整えてくれる』こと。
しかも、ヘッドスパなど他人の手による頭皮マッサージでは、さらに『セロトニンの分泌を促してくれる』のです。
そして人は他人からスキンシップを受けるとセロトニンという物質が多量に分泌される。
セロトニンはうつ症状などに効果的と科学でも証明されている物質だから、たくさん分泌したほうが良いんだよ!
どうしても頭皮マッサージをしたい場合は、身体全体の調子を整えるという意味で、美容院なのでヘッドスパを受けよう!
※ヘッドスパは薄毛への育毛効果はないことに加え、薄毛予防や抜け毛予防にもなりません。なっていれば男性用のヘッドスパが大流行していることでしょう。
頭皮マッサージをしないことで起きるデメリット
反対に、頭皮マッサージなどをせず、頭皮が硬いと引き起こされる弊害はあるのでしょうか?
ネットでは『頭皮が硬いと肩や背中がこり、眼精疲労などになる!』などとも言われていますが、これは明らかに視点が逆です。
『肩や背中が凝ることで頭皮にまわる血流が弱くなり、結果的に頭皮が固くなり眼精疲労などにもなる。』身体の血の巡りの流れからいって、こちらの見解が自然です。
したがって、頭皮マッサージをしないことで引き起こされるデメリットはあまり見られませんが、肩や背中が凝ることで引き起こされる弊害やデメリットはあるでしょう。
頭皮のツボマッサージ
古くからある頭皮の血行がよくなるツボマッサージ。
AGAの人がやってしまうと、血流がよくなってしまい、結果薄毛の進行を加速させてしまいそうですが、そもそもツボマッサージでどこまで血行がよくなるものなのか疑問です。
頭皮マッサージは脳梗塞の原因に?
もはやAGAにとってはいいことなしの頭皮マッサージですが、イメージ的に頭皮マッサージをガシガシやり続けると頭の血管が切れて脳梗塞などになりやすいのではないか?そういった考えも出てくるかと思います。
しかしながら、父の家系は全員もれなくハゲ家系(私も含め)。
やはり関係があるのでしょうか・・。
気の毒だけど、タバコの吸い過ぎとかそっち方面の理由じゃないかな・・
まとめ
ただし、冒頭でもあったように世の中は商品を売りたい企業や、その企業にスポンサーになってもらっているメディアが、いとも簡単に印象づけをおこなえる社会なのもまた事実。
何が正しい情報で何が間違っているのか、いろんな人間のいろんな利権や思惑が複雑に絡み合ってるからこそ、真実がとてもみえづらくなっている。
すでに科学的にAGA(男性型脱毛症)の治療方法は現時点では治療薬しかないと証明されているにも関わらず、『育毛剤で頭皮マッサージ!』や『自動頭皮マッサージ器で発毛を!』なんて商品説明はザラにあるよ・・。
民間療法で人間の病状が治るんなら、それに越したことはないけれど、それができないからたくさんの薬や術式が存在してきたというプロセスがあるよね。
管理人さんみたいなAGAが、ハゲに悩まなくても生きていけるようになったように、もっとたくさんの薄毛で悩む人たちがいち早くフサフサになれますように・・☆
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