薄毛が気になりだすと四六時中そのことだけが頭をめぐる・・。
『まずはこの薄毛・・、この薄毛状態からなんとしてでも脱却したい・・。』と、すべてのものごとの優先順位よりもまず先に”薄毛解消”というキーワードが頭に浮かびます・・。
ただしそれは、結婚や妊活を始める前までの話であることが多いことでしょう。
特にAGA治療薬のミノキシジルは、男性女性ともに使用が可能な分、男女ともにその疑問は湧きがちです。
結論からいくと、
男女ともにミノキシジル使用は気にする必要がないということ。
とは言うものの、その根拠が一番大切です。
今回はAGA治療薬である『ミノキシジル』が、子作りや妊娠、胎児に対してどのような影響を及ぼすのか解説していきます。
ミノキシジルが及ぼす子作り(性行為)への影響とリスク
まず最初に気になるのは子作り、すなわち性行為に対してミノキシジルを使用していると、どのような影響が現れるかという点です。
ミノキシジルを使用している男性、ミノキシジルを使用している女性、それぞれでどのような影響が出るのかを見ていきます。
【男性版】ミノキシジル使用と子作り(性行為)への影響
ネットでは根も葉もない噂が広がりがちですが、その中の一つに『ミノキシジル使用でインポに』というものがあります。
結論的にこの噂は全くのデタラメであり、ミノキシジルに男性機能を衰えさせるような成分は入っていません。ミノキシジル使用の男性が不妊症になったという報告は全くありません。
したがって、男性はミノキシジル外用薬やミノキシジル内服薬を使用しながらでも子作り(性行為)に関して全く影響はないということです。
【女性版】ミノキシジル使用と子作り(性行為)への影響
女性の場合はミノキシジル内服薬の使用をする方はほぼ存在しないので(女性の薄毛の場合は外用薬で十分なため)、ここではミノキシジル外用薬の使用について話を進めます。
ミノキシジル外用薬は薄毛治療に対し万能に働いてくれるため、日本皮膚科学会が公表しているガイドライン上においても『男女ともに使用を強く勧める』となっているのです。
したがって、女性もミノキシジル外用薬を使用しながらでも子作り(性行為)に関して全く影響はないということになります。
ミノキシジルが及ぼす妊娠しやすさへの影響とリスク
妊娠とはとても神秘的なもの。
妊娠のしやすさは女性と男性、どちらにも要因があります。
【男性版】ミノキシジルが及ぼす妊娠への影響とリスク
女性が妊娠するためには、男性の精子の量や運動量が大きく関与してきます。
ミノキシジル使用により、これらに対して悪影響を及ぼすことはないことが判明しているので、この点についても全く問題がないと言えるでしょう。
【女性版】ミノキシジルが及ぼす妊娠への影響とリスク
妊娠のためには女性のホルモンバランスも重要になってきます。
ミノキシジルにはこうしたホルモンバランスに対し影響が出る成分が入っていないので、こちらも全く問題がないと言えるでしょう。
ミノキシジルが及ぼす胎児への影響とリスク
さて、その上でみごと子宝に恵めれた場合です。
この場合、お腹の中にいる胎児に対しミノキシジル使用がどう影響を与えていくのでしょうか。
【男性版】ミノキシジルが及ぼす胎児への影響とリスク
そもそも数億という男性の精子の中から選ばれし精子が着床し赤ちゃんができます。
その時点で他の精子とは比べ物にならないほど強い精子であるのは間違いがないので安心して良いでしょう。さらには、女性が妊娠しても男性がお腹で育てるあけではありません。
したがって、女性の妊娠中に男性がミノキシジル使用を継続したとしても何ら問題はないのです。
【女性版】ミノキシジルが及ぼす胎児への影響とリスク
先程も述べたように日本皮膚科学会のガイドラインでは女性もミノキシジル使用を強く推奨されています。
市販されているミノキシジル外用薬の『副作用』の項目にも妊婦や胎児に対し悪影響を及ぼすような記載はありません。
しかし、1点注意が必要なのは『使用上の注意』において、『妊娠中の使用については、その安全性が充分に確認されていない』となっている点です。
要するに、これまで悪影響が出たという報告は出てきていないが、もしかしたらいつかは誰かに何らかの影響が出ることがあるかもしれない、という製薬会社側のリスクヘッジの文言が記載されています。
できることなら大事を取って、妊娠したら女性は使用を一時中断するのがおすすめかな。
ミノキシジルではなく妊娠に影響が出るのはフィナステリド
AGA治療薬としてミノキシジルと共に使用されるのがフィナステリド。日本ではプロペシアの名称で親しまれ、薄毛治療においては欠かせない存在となっています。
ミノキシジルが発毛を促すものに対し、フィナステリドは抜け毛を抑制する薬です。
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そんな最強の2大AGA治療薬ですが、プロペシアすなわちフィナステリドの方は、女性の使用が禁忌とされています。
だからこそ女性のフィナステリドの使用、もっと言うとフィナステリドに触ることさえも禁忌とされているよ。
ミノキシジルは禁忌とされていないから混合しないようにね!
【関連記事】AGA治療中は子作りNG?プロペシアやミノキシジルは妊娠へどう影響?>>
フィナステリドは女性にとって何のメリットもないデメリットだらけの存在なのです。
したがって、女性の薄毛であるFAGAを治すにはフィナステリド以外のものを使用した対策をとるべきです。
女性の薄毛「FAGA」とは
男性の薄毛進行がAGAと呼ばれることに対し、女性の薄毛進行はFAGAと呼ばれています。
以下、それぞれの特徴です。
- AGA・・薄毛を助長する男性ホルモンが増えることで、生え際や頭頂部から薄毛が進行
- FAGA・・女性ホルモンが減少し男性ホルモンの量が優位になることで、髪全体が痩せ細り本数も減り薄毛が進行
男性と女性では薄毛になる原因も薄毛進行の仕方も違うことが分かります。
したがって、女性の薄毛(FAGA)を治すためには、男性とは異なる治療方法をとることがおすすめです。
【関連記事】FAGAは治らない?原因や特徴・治療法をわかりやすく解説!
ミノキシジルの一般的な副作用
ここまでで、男女ともにミノキシジル使用による副作用は不妊など子作りに影響を与えないことが分かりました。
しかしながら、子作りには影響を与えないとは言えどミノキシジルもれっきとした薬です。そこには副作用が必ずあることには注意が必要でしょう。
以下、ミノキシジル使用で報告されている副作用です。
- かゆみ
- 皮膚の炎症
- フケ
- 毛包炎
- 接触皮膚炎
- 顔の多毛
- 胸痛
- 心拍数増加
- 息切れ
- 呼吸困難
- うっ血性心不全
- むくみ
- 体重増加
- 多毛
ミノキシジルを使用しても、こうした副作用が見られない人もいれば、気になる自覚症状がすぐに現れる人もいる。
素人判断は少しでも怖いと感じた人は、AGAクリニックなどに行って一度相談することをおすすめするよ!
ミノキシジルの減薬や他の薬での代用など、患者のニーズに合った様々な治療方法を提示してくれるんだ!
※ミノキシジルの使用を止めれば副作用は治るので安心して大丈夫です。
ミノキシジルの発毛効果
ミノキシジルは元々、高血圧の治療薬として誕生しました。
高血圧の治療薬として使用される中で、薬の作用に血管拡張作用があり、副作用としては多毛(発毛効果)が確認されたため、薄毛治療薬として改良された結果、世にでてきたのです。
以下、ミノキシジルの効果となります。
- 血管拡張作用により毛母細胞への栄養運搬
- 毛母細胞分裂の活性化
- 血管新生(新たな血管をつくりだす)
まさに、『毛生え薬』そのものだね!
まとめ
男女ともにミノキシジルが妊娠や妊活に及ぼす悪影響はありません。
ということで、ミノキシジルを使用しながら子作りに励んでも大丈夫なのです!
ただし、女性の場合はミノキシジルの『使用上の注意』において、『妊娠中の使用については、その安全性が充分に確認されていない』との記載があるため、少し含みを持たされていることは挙げられます。
個人的な話ですが、私の嫁は妊娠中にいつもと変わらない生活を送っていても、吐いてしまう日があったり、胃が押さえつけられる日があったりと安定しない日々が続きました。
そうしたところからも察するに、妊娠中の女性はミノキシジル使用以前に、ただでさえ身体のバランスが不安定になりがちです。
よって、ミノキシジルと妊娠中ついての安全性は十分に確認されていない、という内容になっていると取るのが自然でしょう。