一昔前では考えられなかった毛の生える薬。ミノキシジルはそんな夢や希望が詰まった『毛生え薬』そのものであり、薄毛界に現れたスーパーマンのような存在です。
ここでは、そんな毛生え薬ミノキシジルにまつわるあらゆる疑問を解説していきます。
ミノキシジルとは
ミノキシジルとはAGA(男性型脱毛症)に対し発毛効果を発揮するAGA治療薬のひとつです。
ミノキシジルはもともと、1970年代に血圧を下げるための降圧剤や血圧拡張剤(細動脈平滑筋作用薬)として使用されていました。
その際、全身の多毛症を引き起こすという副作用が確認されたことを受け、因果関係を解明するための臨床試験が繰り返し実施されたのです。
その臨床試験結果から、ミノキシジルが脱毛症に有効であることが確認ました。
そんなミノキシジルですが、毒性もなく、これまで育毛サロンなどで効果のない施術にお金を注ぎ込んできた人々にとってはまさに希望の光でした。(そしてこれからも希望の光です。)
【関連記事】プロペシアとは?AGAを治す絶大な効果や恐ろしい副作用まで徹底解説!>>
ミノキシジルの効果
ミノキシジルの作用機序は薬学上、ホスホジエステラーゼVという酵素を阻害します。
これにより血管拡張を促進し血流を増進させることで、毛母細胞に増殖因子が直接働きかけをし毛母細胞分裂が活性化するという仕組みです。
その結果、毛乳頭に栄養が運搬され萎縮していた毛包が広がるという流れとなります。
最終的に、ヘアサイクルが活性化し髪の毛の成長を早めてくれるということです。
もうひとつ、ミノキシジルがもっている嬉しい効果は『血管新生』です。
ミノキシジルが体内に取り込まれることで、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)というタンパク質が分泌。このVEGFには新しく血管を造る働きある。
ミノキシジルが力のない毛根や弱っていた髪の毛を太く長く成長させることは男性女性どちらにも、科学的に実証済みです。
【ミノキシジルの効果がわかる写真(経過写真)】
(出展:東京AGAクリニック)
ちなみに最近、『ミノキシジル誘導体』という成分が配合された商品が販売されているけど、効果の根拠となる文献も存在していないし怪しい商品だよ・・。
当然ながら、その商品にはミノキシジルは入っていないから注意が必要だ。
若年性脱毛症と言われる若ハゲから、30代半ば以降の壮年性脱毛症に至るまで。
毛根さえ生きていれば、30歳だろうが60歳以降の老人の方だろうが、確実にミノキシジルの効果は作用するんだ!
若い時に購入したミノキシジル外用薬を1,2回使用して継続できずに放置してることってあるあるだよね。
ある日、そのミノキシジル外用薬を見つけて、再度使い始めるという人がいるけど、『開封後はお早めにご使用下さい。』と説明文に書いてあるよ!
明らかに液体が変色しちゃったりとか期限切れになる前にしっかりと使い切ろう!
ミノキシジル外用薬と内服薬
ミノキシジルには『外用薬(塗るタイプ)』と『内服薬(飲むタイプ)』があります。
どちらもその効果は同じですが、塗るタイプの外用薬よりも、飲むタイプの内服薬の方が、ミノキシジルの成分が血流に乗り細胞まで成分が行き渡りやすくなるため、ミノキシジル成分の浸透率は格段に上がります。
したがって、飲むタイプのミノキシジルの方がより大きな効果を発揮することが実証済みです。
とはいうものの、リアップ(ミノキシジル外用薬)で有名な大手国内メーカーである大正製薬の臨床データでは、ミノキシジル外用薬だけでも薄毛改善効果は90%以上であることが証明されています。
【参考記事】大正製薬の公式データについてはコチラ>>
日本皮膚科学会から発行されているガイドラインでは、ミノキシジル外用薬の評価はAランク(使用を強く勧める)です。
しかし、ミノキシジル内服薬の評価はDランク(使用をするべきではない)となっています。
ミノキシジル内服薬の効果は誰もが認めるところで、AGA専門クリニックなどでも普通に入手可能です。
そうした事実があるにも関わらず、Dランク評価を受けている理由は、日本国内ではまだ認可されていないところが大きな要因です。
【参考記事】日本皮膚科学会ガイドラインについてはコチラ>>
基本的にAGA治療の考え方は美容整形と一緒!したがって自由診療なんだ。
ミノキシジル外用薬
現在、外用薬のミノキシジルはいくつかのメーカーから販売されています。基本的には用法用量に違いはなく、効果に関してもどれも同等の効果です。
【参考記事】ミノキシジル添付文書(シオノケミカル)についてはコチラ>>
【参考記事】ミノキシジル添付文書(大正製薬)についてはコチラ>>
ミノキシジル外用薬の使い方は簡単で、スポイドを使い塗布する方法となっています。また、朝夕1日2回の塗布が原則です。夜のミノキシジル塗布は頭皮に成分が浸透しやすくなる、お風呂上がりがおすすめです。
第一類医薬品ってことは、厚生労働省が認可済みの育毛に対する有効成分が入っているってこと。
ちなみにミノキシジルとは物質名のことだ。
ミノキシジル外用薬といっても、ミノキシジル以外の成分は、グリセリンやレチノールが入ってたり、保湿のためにアルコールフリーだったりと、各社バラバラ。
自分の肌に合う商品が見つかるとベストだね!
ミノキシジル外用薬といえばローションタイプが一般的ですが、ゲルタイプも存在しています。どちらも塗布後、洗い流すことなく自然に頭皮に浸透させることで効果を発揮してくれます。
また、ミノキシジルの濃度が15%を超えるものは粘度が高いため、頭皮内部まで浸透させるためには5,6時間が必要です。
※ミノキシジル外用薬は『内容量60ml/濃度5%の商品が』一般的であり、濃度10%・12%・16%などは日本製品では販売されていません。
ミノキシジル外用薬と国内流通
日本でのミノキシジル外用薬は大正製薬から『濃度1%』のものが発売されたのが最初でした。
海外では次々と濃度が高いミノキシジル外用薬が発売される中、日本では『濃度1%』しか入手できない状況が長年続いたのです。
こうなってしまった経緯は以下の通りとなります。
日本の薬局では、医師が処方する『医療用医薬品』として長年使われ、効果や安全性が確認された薬が、病院で処方されるものと同量あるいは少ない成分量で『商品化』されることで、『一般医薬品』として薬局などで販売されます。
ところが大正製薬はミノキシジル外用薬を『医療用医薬品』としてではなく、はじめから『一般医薬品』として薬局で売るという日本では前例のない方法をとったのです。
そのため、申請から導入まで10年以上もかかってしまいました。
10年という歳月は長いからね。
その間に海外では濃度の濃いミノキシジルがどんどん市販で売られるようになっていったんだよ・・。
ミノキシジル内服薬
ミノキシジル内服薬はミノキシジルタブレットと呼ばれます。(通称:ミノタブ)
ミノキシジルタブレットを市販で手に入れることは不可能ですの。
したがって、AGA専門クリニックで処方してもらう方法、もしくは、少しリスクはありますがネットから個人輸入する方法のどちらかしかありません。
一般的なミノキシジルタブレットにおけるミノキシジルの含有量は5mgと10mgが存在し、その発毛効果は抜群!
あらかじめ知っておきたいのは、一旦、初期脱毛により産毛が一気に抜け落ちたのちに、髪の毛が大幅に増量していくということです。
ミノキシジルの脱毛期は夢への旅路。
ミノキシジル内服薬の摂取時間に関しては空腹時でも問題ありません。
ただし、副作用として動悸などがあることから、飲むタイミングとしてスポーツ後などは避けることをおすすめします。
特に10mgの効果は絶大な分、その反動で胸の動悸や頭痛など副作用も強いんだ・・。
飲み方で注意したいのは、ピルカッター(薬を割るハサミ)を使って、10mgの錠剤を半分に割ったりして成分量をみずからコントロールすること。
人によっては割り続け、7.5mg・・5.0mg・・2.5mg・・1.25mg・・1.0mg・・0.5mg・・0.25mg、といった具合にカスタマイズして飲んでる人がいるけれど、薬の用法用量は臨床試験などを元にしっかりと決められているから、このやり方はまったくおすすめできないよ。
ミノキシジルタブレット(ミノタブ)は生え始めこそ異なるものの、生え際・m字・つむじといった部位にも生え過ぎなほど効果が期待できる、現在最強の髪の毛が生える飲み薬です。
ミノキシジルタブレット(ミノタブ)は、前髪のスカスカも復活させてくれる可能性を持っています。
ブログなどを見ていると、明らかに悲惨な状態だった生え際を復活させている方がいます。そうした方は確実にこのミノキシジルタブレット(ミノタブ)を使用していると言えます。
ミノキシジル内服薬(ミノキシジルタブレット)にはロニテンという有名な商品があります。
以下、ロニテンの添付文章です。
英語ではわからないので、Google翻訳を使い和訳してみると用法についてこんなことが記載してありました。
ミノキシジル内服薬であるミノキシジルタブレットの、1日の用量限度は20mg~40mgまで可能だという一文があります。
しかし、これはあくまでも欧米人の身体を基準に算出された用量ですので、服用には十分な注意が必要です。
※どんな薬にも使用には限度があり、限度を超えれば危険性が伴い、最悪致死量に至ってしまうこともあります。注意事項をよく読み用法用量を守ることは鉄則です。
※ミノキシジル内服薬は『濃度5mgの商品』が一般的であり、濃度10%などをクリニックで進められることはまれです。
ミノキシジルの初期脱毛
AGA治療において初期脱毛は切っても切れない関係です。ミノキシジル外用薬やミノキシジル内服薬(ミノタブ)の使用で、最近では二次脱毛(2回目の初期脱毛)をする方もいるようですが、これらはヘアサイクルが正常になる過程で起こるものです。
最終的に髪の毛はミノキなら絶対に生えるので安心してください。
AGA界隈ではいきなり脱毛量が増えること自体を『初期脱毛』と言っているよ。
また、初期脱毛がなかったという方がいますが、そうした方はもともとヘアサイクルがあまり乱れていなかった可能性があります。
ちなみに当然といえば当然ですが、ミノキシジルを女性が使用しても初期脱毛は起こりえます。
どのくらい止まらないのかも分からないまま、見た目がスカスカになっていきます。
ただし、定期的に画像を撮っていくことで、実際に感じているよりかは脱毛していないことに気づけますので、日々、画像を残すことはおすすめです。
この感じ方のギャップは、おそらく初期脱毛は太い毛が抜けるのではなく、細く弱まった毛だけが抜けていくので、実際の感覚よりも薄くはならないということだと思います。
ミノキシジルを開始して初期脱毛が終わったのに、『半年後にまた脱毛期が来た!』『半年間抜け毛がとまらない!』なんて人は、初期脱毛のタイミングと通常のヘアサイクルの脱毛期のタイミングが、運悪く重なり続けている可能性が高いよ。
そもそもヘアサイクルは、ある程度の脱毛期を繰り返すものだということを理解しておこう!
※ミノキシジルは塗り薬・内服薬ともに初期脱毛が確認されています。(個人差あり)
ミノキシジルの副作用
AGA治療としては早くから発毛効果が実証されているミノキシジルですが、その反面、副作用も気になるところです。
ミノキシジル外用薬・ミノキシジル内服薬、それぞれどのような副作用があるのか見ていきます。
ミノキシジル(外用薬)の副作用
厚生労働省発表のデータによると、ミノキシジル外用薬の使用により副作用が現れた人の割合は8.82%。
また、大正製薬が独自に発表しているデータによると、ミノキシジル外用薬(リアップ)の使用により副作用が現れた人の割合は8.0%。
総称すると、ミノキシジル外用薬を使用した人の約8%が副作用を感じたということです。
以下、大正製薬発表の実感があったミノキシジル外用薬の副作用の内容です。
- 頭皮のかぶれ
- 頭皮のかゆみ
あんまりミノキシジルの液体を頭皮に強くすりこもうとすると、返って内出血を起こしてしまうこともあるから、やさしく頭皮にすり込もう!
それと、ミノキシジルの効果を利用して、まつげや眉毛を育毛しようとする方がいらっしゃいますが、用途が異なるのでお止めした方がいいです。
まつげや眉毛を育毛したい場合は、ルミガンという専用の商品があるので、そちらをおすすめ致します。
ミノキシジル(内服薬)の副作用
ミノキシジル内服薬の場合、その有効成分が血流にのって全身へ行き渡ります。その分、外用薬に比べ効果が高いですが副作用も大きいです。
以下、一般的なミノキシジル内服薬の副作用の内容です。
- 全身の多毛
- 頭痛
- 動悸
- 胸の痛み
以下、副作用ではありませんが、ミノキシジルとの因果関係がウワサされている現象です。
ウワサの現象 |
全身のかゆみがひかない |
網膜剥離になりやすい |
まぶたの腫れがひかない |
ムーンフェイスになる |
熱感を帯び赤ら顔が続く |
倦怠感が続く |
胸にしこりができる |
眼圧が急激に上がる |
腹痛になる |
頭痛になる |
運転中眠くなる |
ほくろが増える |
足のむくみがひどくなる |
睡眠障害になる |
痔になる |
髪質が変わる |
ワキガになる |
体臭が臭くなる |
ほうれい線が深くなる |
うつ病になる |
死亡する |
これらだけにとどまらず、ミノキシジル内服薬はその確かな効果ゆえ、腎機能の障害(腎障害)や肝機能への負担、そして膵(すい)臓への影響、といった内臓系への悪影響がささやかれます。
さらには、脳への悪影響や発がん性による癌(ガン)発症のウワサに至るまで・・。
結論としては、これらとミノキシジルの関係性は報告されていません。
(※ただし、アレルギー反応による薬疹(湿疹)が出る可能性有り。)
しかしミノキシジル内服薬もれっきとした薬。
もしも、白血球の数や、尿酸値、血清クレアチニン値(腎臓の状態がわかる)が正常な状態ではない場合、ミノキシジルの服用が思わぬ事態を招いてしまうことがあるので、服用にあたっては定期的な健康診断も重要な責務です。
だからこそ高い発毛効果があるけれど、その反面、全身のムダ毛に対しても効果が発揮されるから、髭は濃くなるし、首や背中といった体毛も毛深くなるんだ。
特にミノキシジル内服薬10mgは最大級の効果がある分、むくみや動悸などといった副作用がもっとも現れやすいから注意が必要です!
ミノキシジル内服薬(ミノキシジルタブレット)の10mgを使用した口コミや体験談は、ネットだけでもたくさん出てきますが、どれもその強い副作用により長続きしなかったことが語られています。
※狭心症、または心臓に障害のある方、心筋梗塞や動脈硬化、甲状腺機能障害を過去に治療したことのある方は、必ず医師に相談してからミノキシジル内服薬を使用しましょう。
※ミノキシジルの効果を最大限に高めながらも副作用を最小限に抑える治療方法として、ミノキシジルを頭皮に直接皮下注射するといった治療法があります。ただし、費用が高額になるのがネックです。
ミノキシジルの効果が出始めるまでの期間
ミノキシジルの発毛効果がわかったところで、次に気になるのは開始からどのくらいで髪の毛が生えてきてくれるのかという点です。
塗るタイプのミノキシジル、飲むタイプのミノキシジル。各々どれくらいで効果が現れるのか?また、効果が現れる期間に差はあるのでしょうか?
ミノキシジル(外用薬)の効果が現れるまでの期間
(出展:大正製薬 臨床試験データ)
AGA治療には根気が必要です。
AGA治療をはじめたばかりだと、1週間~2週間、はたまた10日~30日などといった分かりやすい期間設定の中で結果を期待している方が多くいると思います。
ただ、残念ながらそんな短期間で結果はでません。
リアップで有名な大正製薬の臨床試験データによると、ミノキシジル5%濃度のローションを塗布し続けた結果、1ヶ月~3ヶ月までの効果は軽度改善しか見られませんでした。
そして、開始から4ヶ月目以降でようやく約1割の人に中程度改善、すなわち見た目にわかる発毛効果が現れはじめています。
そして、5ヶ月後から6ヶ月後の間で著明改善、すなわち薄毛部分が完全に覆いかぶさるほどの発毛をする人が徐々に現れはじめたという結果です。
このことから、個人差はあれど最低でも7ヶ月、できることなら1年~2年といった年間スパンで継続使用することで発毛実感を得られる可能性が極めて高くなることがわかります。
ただし、ミノキシジル外用薬(リアップ)の効果だけでは生え際の発毛はごくわずかしか望めません。理由として、外用薬の浸透率では生え際の後退スピードに追いつけないことが挙げられます。
ミノキシジル(内服薬)の効果が現れるまでの期間
外用薬よりも内服薬の方がより効果が高いので、発毛までの期間は短いです。
かなりの個人差はありますが、ミノキシジル外用薬が薬6ヶ月で効果を実感するのに対し、ミノキシジル内服薬は約3ヶ月~4ヶ月程度で効果を感じる方が多く存在します。
特に頭頂部での効果の実感は顕著です。半年あれば確実な実感を得られるでしょう。
そして、このスピード以上に早く効果を実感するのは困難です。なぜなら、髪の毛は毛母細胞で作られてから頭皮の表面まで伸びてくるまで、ある程度の時間を要します。
こうした点も踏まえミノキシジル内服薬であっても、毎日服用時間を決め、ある程度継続する根気は必要です。
内服薬と外服薬の併用による効果が現れるまでの期間
上記を加味すると、ミノキシジルとフィナステリド(プロペシアやフィンペシアなどの商品)を併用すれば、どんなに個人差があっても、3ヶ月~6ヶ月の間には確実に発毛実感を得られることになります。
両者の併用で一気に発毛させ、髪の毛が生え揃った段階でミノキシジルのみ使用をやめて、その後はフィナステリド(プロペシアやフィンペシアなどの商品)だけを使用し、生え揃った髪の毛の脱毛を抑制していくことでスピード感を持ってAGAを克服できるのです。
ミノキシジルの前髪(生え際・前頭部)への効果
一般的にAGA治療では、頭頂部ハゲに効果が現れやすいです。
しかしながら、『前髪(生え際・前頭部)には効かない・・、改善が難しい・・』などと言われています。
【前髪(生え際・前頭部)の改善が難しい理由】
理由①:前髪(生え際・前頭部)には薄毛を進行させる要因となる5αリダクターゼという酵素が多量に存在
理由②:生え際には血管が少ない
残念ながら、この5αリダクターゼという酵素を抑える作用はミノキシジルにはありません。
そして、生え際に血管が少ないということは髪の毛の元となる栄養が届きづらく、結果的に髪の毛が痩せ細り抜けていってしまいます。
しかし、ミノキシジルには血行促進作用があるので、理論上、薄毛になっていくスピードよりもミノキシジルによる発毛スピードの方が早ければ発毛効果を実感することが可能です。
この場合、フィナステリド(プロペシア等)を併用することで解決の糸口を探るのが懸命です!
塗りミノだけで生え際やM字ハゲに産毛を生やし、フィナステリドで保ちながらミノキシジルで強く育てる。
塗りミノだけでは効かないと言われていますが、こうした”併用”は是非ともおすすめです。
余談ですが、塗りミノで初期脱毛や副作用がなかったという場合、塗布後にすぐドライヤーなどをしてしまっている可能性があります。
私も塗りミノデビュー当時、たれてくるミノキシジルがうっとおしかったので、ドライヤーで乾かしていましたが、当然のことながら水分と一緒にミノキシジル成分も空気中に蒸発してしまっていたので、あまり効果を感じられない時期がありました・・。
ミノキシジルの側頭部への効果
原則として、後頭部や側頭部は薄毛を進行させる男性ホルモンの影響をほとんど受けないため、AGAとしての薄毛になることはありません。
アルシンドのような薄毛の人でも、後頭部と側頭部には髪の毛が大量に残っているのはそのためです。したがってミノキシジルの効果も期待できません。
そうした場合は皮膚科やAGA専門クリニックで原因を解明してもらおう!
ミノキシジルと併用禁忌な薬
血行促進作用のあるミノキシジル。特に、ミノキシジルタブレット等の飲み薬に関しては、その飲み合わせや食べ合わせが気になるもの。
ミノキシジル成分と、他の薬の飲み合わせで併用禁忌なものはあるのでしょうか?
ミノキシジルと他のAGA治療薬との併用
ミノキシジルとプロペシアはAGAにおける最強のタッグです。
ミノキシジル外用薬(塗るタイプ)との併用であっても、ミノキシジルタブレット(飲むタイプ)との飲み合わせであっても、その相互作用による相乗効果は計り知れません。
こちらもAGAにおける最強のタッグです。
ザガーロやデュプロストはデュタステリド配合の飲み薬。
デュタステリドには脱毛の進行を止める作用がありますが、プロペシアよりもさらに大きな効果が期待できるAGA治療薬です。
『ミノキシジル×プロペシア』よりも効果が高い分、個人差はありますが副作用も大きくなる可能性が高いので、併用には十分に注意し医師の判断のもとおこないましょう。
塗るミノキシジル(外用薬)と飲むミノキシジル(内服薬)も相乗効果を発揮します。
中と外から発毛効果を促すことにより、相乗効果が期待可能です。
飲むミノタブとリアップみたいな塗りミノの併用は相乗効果が期待できる!
でも、あくまでミノキシジルは発毛効果だけしかなく、脱毛を抑制する効果はないのです。(突き詰めるとほんの少しだけはある。)
ですので、こうした場合も、やっぱりプロペシア等の脱毛抑制が期待できる薬の併用が必要です!
ミノキシジル内服薬と他の薬との併用
爆発的な発毛効果を持つミノキシジル内服薬。その分、他のAGA治療薬に比べ副作用も強いことが確認されています。
そうした中、持病等による他の病気の薬との併用はどこまで許されているのでしょうか?
元々、降圧剤を服用している方のミノキシジル内服薬の服用には注意が必要です。
ミノキシジルはそもそも血圧を下げるための薬(降圧剤)として使われていたものを、薄毛治療用に改良した薬。
低血圧の方が使用すると、必要以上に血圧が下がってしまいます。
また、高血圧で他の降圧剤を処方されている方がミノキシジル内服薬を併用すれば、当然ながら必要以上に血圧を下げてしまうこととなり、大変危険です。
このような状況の場合、しっかりと医師の判断にしたがって使用するよう努めましょう。
※降圧剤で有名な薬にディオバンがあります。
以下、ミノキシジル内服薬による併用において、医師に相談することをおすすめする薬や病気の一覧です。
薬や病気 | 効果 |
βブロッカー | 心臓の負担を緩やかにして負担を減らす |
防風通聖散 | 便秘解消に効く漢方薬 |
非ステロイド系消炎鎮痛 (nsaids) |
鎮痛剤・頭痛剤 (イブプロフェン・ロキソニン・イブプロフェン・ブルフェン) |
ヘルペス塗布剤 | 感染症ヘルペスのウィルスを抑制 |
抗生剤/抗生物質 | 細菌などの微生物の成長を阻止 |
睡眠薬 | 睡眠を促す |
鼻炎薬 | 鼻水をとめる |
逆流性食道炎 | 逆流性食道炎をやわらげる |
ザイロック | 痛風の負担をやわらげる |
バイアスピリン | 血液が凝固して血管をつまらせるのを防ぐ |
レクサプロ | 不安障害をやわらげる |
デパス | うつ症状を軽減 |
インデラル | 偏頭痛発作を予防 |
ラシックス | 利尿剤 |
サイザル | 抗アレルギー剤 |
他にも、ED治療薬であるバリフ・シアリス・メガリス、パニック障害の薬やピロリ菌撃退の抗生物質など。
ひとそれぞれ持病を抱え、継続的な服薬をしている人もたくさんいるよね。
それぞれの薬がミノキシジルと併用可能なのか、ちゃんとクリニックの先生に事前相談をしよう!
発毛剤の現状
AGA治療における、国内でのミノキシジル外用薬といえば『リアップx5』ですが、『ポラリス』に代表されるように、リアップ以外にも国内外でたくさんの商品が販売されています。
そして2018年以降、リアップが持っていたミノキシジルの特許が切れた関係で、アンファーやシオノケミカルといった有名どころの企業もミノキシジルを配合した商品を打ち出しているのです。
また、チャップアップという有名商品に見られるように、ミノキシジルは配合せず、センブリエキス等の天然由来成分を使用することに注力を注いでいる商品も多くあります。
色々なものが簡単に手に入る社会だからこそ、ミノキシジルとリジン(必須アミノ酸)なんかのサプリを併用したり、それでも足りずにフィンペシア(プロペシアの海外版コピー品)も併せて飲んでみたり、人によってはミノキシジルの商品同士を混ぜることで新たな効果をねらったり・・。
そうした独学での試行錯誤をする人が後を絶たない・・。
こうした行為はそれぞれの用法用量を守っていないケースがほとんどだから注意が必要です!
やっぱり医師に処方してもらった薬だけを、指示通りシンプルに飲んだり塗ったりすることが一番の近道だよ!
ちなみにミノキシジル外用薬を塗った後に馬油をすり込んでいた時期もありましたが、今思えば意味不明な行為でした。
もっと早くにクリニックや皮膚科にいき、相談の上、きちんとした薬の処方を受ければよかったです・・。
さらにはミノキシジルと女性ホルモン(エストロゲン)の併用で男性ホルモンを減らして発毛力アップなんて息巻いている人もいるけど、これもホルモンバランスが崩れるから危険だ。
人は悩みが深くなるほど、正常な判断ができなくなっていくから十分な注意が必要だね。
ミノキシジルブランド
(出展:大正製薬公式HP)
ミノキシジルの偽物の見分け方をお知りになりたい人もいると思いますが、世に出回っているブランド商品であれば、ミノキシジルが配合されていかった!などと言った偽物はまず存在しません。
以下、ミノキシジル配合の外用薬であるブランド商品です。
商品名 |
リアップ |
カークランド |
フォリックス |
リグロ |
サンドロックス |
その分、副作用の発生率も大きくなるのは明白だね。
ちなみに上記の商品にはジェネリック品も含まれていて、個人輸入で手に入れることができます。
ただし、あくまで個人輸入代行は何が起きても自己責任になることだけは忘れないでおこう!
ミノキシジルと同効果とうたうブランド
ミノキシジル成分が配合されていない代わりに、ミノキシジルと同等の効果があるといわれる成分を配合した商品も世に出回っています。
以下、ミノキシジルと効果が同等であると唄っている成分を配合している商品の一覧です。
商品名 | 成分 |
フィンジア | 植物由来エキスとペプチドそ基礎に育毛成分キャピシルが配合 |
ボストン | ノコギリヤシやイソフラボンを基礎に約20種の育毛成分が配合 |
ポリピュアex | バイオポリリン酸を基礎にセンブリエキスなどの育毛成分が配合 |
チャップアップ | センブリエキス、グリチルリチン酸など約20種以上の育毛成分が配合 |
bubka | センブリエキス、グリチルリチン酸など約20種以上の育毛成分が配合 |
とは言うものの、『ミノキシジルと比べたら効果なし!』とか『値段は変わらないけどどっちみち効果はミノキシジルのが上!』なんて評価が一般的だね。
余談ですが、ヘアマックスというレーザーを使った育毛促進器具たるものも販売されていますが、効果の程は限りなく怪しいでしょう。
ミノキシジル並の効果がある食べ物
ミノキシジルを使わなくても同じ効果が期待できるものに『お茶』『天然わさび』『ゴマ』という食材が挙げられることがありますが信憑性は限りなく低いでしょう。
というのも、これらの食材は日本で暮らしていれば普段当たりまえに口にしています。もし、ミノキシジル並の発毛効果があるのならば、今頃、日本に薄毛は存在していません。
ミノキシジル並の効果がある成分
こちらもよくある話ですが、薄毛改善策として『ビオチン』『ビタミンC』『パントテン酸』などの栄養サプリメントを服用することが挙げられますが、こうした栄養素も現代社会で普通の食生活をしていれば問題なく摂取できています。
もしもこれらが薄毛に対し、ミノキシジル並の効果があるのなら、この現代社会に薄毛はいません。
また、サクセスやカロヤン(塩化カルプロニウム)といった血行促進成分の配合をうたった商品も、CMでのイメージ戦略はうまいですが、ミノキシジル並の効果は全く期待できないです。
ミノキシジル商品の購入先
まず、塗るタイプのミノキシジル(ミノキシジル外用薬)はドラッグストアをはじめ、どこでも簡単に手に入れることができます。
しかし、ミノキシジルタブレットなど飲むタイプのミノキシジル(ミノキシジル内服薬)については、基本的に市販はされていないので、皮膚科やクリニックなどで処方せんを出してもらい手に入れる他ありません。
また、外出がめんどくさいって時は、楽天市場やAmazonでも購入可能!
ちなみに本来、処方せんがないと手に入らないミノキシジルタブレット(ミノキシジル内服薬)も、オオサカ堂やアイドラッグストア、お薬ナビ、JISAなんかのネットショップであれば普通に買えちゃうよ。
ただし、カークランド(商品名)などをはじめ、ネットの個人輸入代行での薬はUSA製や香港製のものばかりだから、偽物があっても気づけない点には注意が必要だ!
ミノキシジル使用中の子作り
AGA治療薬の話題についてまわる子作りへの影響。特にプロペシアなどのフィナステリドには男性ホルモンに関与する部分での作用があるので、性機能については、より気になることでしょう。
【関連記事】AGA治療中は子作りNG?プロペシアやミノキシジルは妊娠へどう影響?>>
では、ミノキシジルを使用した場合における子作りへの悪い影響はあるのでしょうか?結論から申し上げると可能性はないに等しいです。
以下、その理由です。
- ミノキシジルの持つ効果は血管拡張作用である
- 特に外用薬の場合は薬効範囲が限定的である
- ミノキシジルの効果に男性ホルモンに関わる作用はない(赤ちゃんの生殖器発達に関わるDHTホルモンには無関係)
こうした点から、ミノキシジルの持つ成分と子作り(不妊)に深い関連性はないことがわかります。したがって、ミノキシジルを使用しながらの子作りに問題はないのです。
これも直接男性ホルモンには関係していないけど、やっぱり子作りには建康な身体がなによりだ。
飲むタイプのミノキシジルを使用していて動悸などがある場合は、大事を取って、クリニックの先生と相談しながら子作りに励もう!
世の中で『本当に効く発毛剤』と言えるのはミノキシジルだけです!