薄毛が立派な病気認定をされて早10年以上が経ちます。
不治の病だった頃も今は昔。病気の進行度をレベル分けするのと同じように、ハゲの進行度もレベル分けして見ることができるという人によっては迷惑な指標まで存在しているのです。
この指標を見たところで薄毛が治るわけではないですが、今の自分がどれだけハゲているのかを実感することができます。
ここから解説していきます。
AGA(若ハゲ)の進行度合いがわかる「ハミルトン・ノーウッド分類」とは
(出展:アイランドタワークリニック公式HP)
ハミルトン・ノーウッド分類とは、欧米で一般的になっているAGAのタイプ分類のことです。
ハミルトン・ノーウッド分類の歴史
このタイプ分類は、J・B・ハミルトンによって示されました。
そしてその後、OT・ノーウッドという人によって修正がなされたため、二人の名前をとり、ハミルトン・ノーウッド分類と呼ばれることになったのです。
ハミルトン・ノーウッド分類では、AGAの症状を9つのタイプに分類しています。
ハミルトン・ノーウッド分類の内容
- Ⅰ型:M字型に生え際のラインが後退した状態
- Ⅱ型:Ⅰ型が進行し、M字型に後退した生え際の切れ込みがやや深くなった状態
- Ⅱ Vertex型:生え際の後退に加え、頭頂部での薄毛も併発した状態
- Ⅲ型:Ⅱ Vertex型の生え際後退がさらに進み、前頭部の髪のボリュームが減った状態
- Ⅲ Vertex型:Ⅲ型の頭頂部での薄毛も進み、頭頂部がO型に広がった状態
- Ⅳ型:Ⅲ Vertex型がさらに進行した状態
- Ⅴ型:Ⅳ型が進行しさらに薄毛が広がった状態
- Ⅵ型:もはや生え際と頭頂部の薄毛が一致してしまった状態
- Ⅶ型:Ⅵ型がさらに進み、頭の上部に髪の毛がほぼなくなった状態
ハミルトン・ノーウッド分類のステージごとの抜け毛の量
- ステージ1:3,000本~4,000本
- ステージ2:5,000本~8,000本
- ステージ3:9,000本~15,000本
- ステージ4:15,000本~25,000本
- ステージ5:25,000本~35,000本
- ステージ6:35,000本~45,000本
- ステージ7:45,000本~60,000本
そう考えると、ステージ3だとおよそ全体の1割の髪の毛がハゲてる状態。
ステージ5だと全体の3割の髪の毛がハゲてる状態といえるね。
ステージ1、2の対策
薄毛の初期段階であり、この段階で早々にプロペシア(フィナステリド)の服用を開始すれば、早めの薄毛回復が見込めます。
ステージ3、4、5、6、7の対策
生え際も後退し頭頂部の薄毛も併発している段階であり、放って置くとステージ3からステージ7までの進行はあっという間です。
医師の判断にもよりますが、ステージ3以降でもプロペシア(フィナステリド)に加え、ミノキシジル(もしくはミノキシジルタブレット)併用をすることで薄毛の回復が見込めます。
AGA(若ハゲ)の進行度合いがわかる「高島分類」とは
(出展:はまくぼクリニック公式HP)
AGAの分類にはハミルトン・ノーウッド分類の他に、高島分類という分類方法があります。
高島分類とは、欧米人の薄毛をモデルに作成したハミルトン・ノーウッド分類を、皮膚科医の高島厳先生が日本人向けに改良した薄毛進行モデルの分類のこと。
日本人は頭頂部から薄くなるケースが多いことを受け、ハミルトン・ノーウッド分類に頭頂部の薄毛のケースをより詳細に盛り込んだ内容です。
だからハミルトン・ノーウッド分類が9つの分類に対して、高島分類は12通りの分類に増えているね。
いづれにせよ早めの治療を始めることが大事なことに変わりはないよ。
いかに頭部の真ん中のライン(生え際・前頭部・頭頂部)に対してAGAの影響力が強いかが見て取れます。
男性型脱毛症の進行過程には、人種による差異のほか個人差もあります。
必ずしもパターンにとらわれず、気になったら脱毛症外来をもうけている医院を訪ねて専門家の判断を仰いでください。
若ハゲのAGA進行パターン(O型・M型)
上記のような分類以前に、AGAの脱毛パターンは大きく分けてO型とM型の2通りが存在します。
それぞれどんな特徴を持っているか見ていきましょう。
O型の特徴
AGA治療でO型(O字)と言えば、頭頂部から薄毛が始まりハゲることを指します。
生え際からハゲるM字ハゲよりも、AGAのO型ハゲは治る見込みが大きいんだ。
『薄毛の進行がO型の場合は坊主にするしかないの?』だったり『O字ハゲの髪型は隠すことができない!人生おわった・・。』みたいな声を聞くことがありますが、ほとんど悩む必要なんてありません。
たった半年~1年、AGA治療薬を服用すれば、O型にハゲている箇所は髪の毛で埋まります。
【関連記事】FAGA(女性版AGA)についてはコチラ>>
M型の特徴
AGA治療でM型(M字)と言えば、生え際から薄毛が始まりハゲることを指します。
一般的にそりこみ部分から耳の真ん中までの距離が2cm以上だとAGAといわれているんだ。
M字ハゲの原因や対策は『不安をなくす』『ストレスをなくす』など色々いわれているけれど、それで生え際を前進させることは残念ながら不可能だ・・。
私個人のAGAはまさにこのM型から始まりました。個人差があると思うのでなんとも言えませんが、私の場合、M字部分のかゆみが治まらず、たまに痛い時もあり、次第にハゲが悪化していった格好です・・。
ちなみに19歳頃からこのM字ハゲは始まりました。
管理人さんのハゲ遍歴、なんともまぁ・・。
M字ハゲの基準や見分け方は、そりこみが入ってくるところ。
富士額(ふじびたい)で生え際がM字だったり、生まれつきおでこが広いから生え際がM字の人もいるけれど、彼らはAGAではないよ。
M字ハゲに効果的なものも、やはりAGA治療薬の服用だ!
『M字ハゲが血行促進で治った!』だったり『M字ハゲが自然回復した!』なんてことを耳にしたりすることもあるけれど、M字ハゲのメカニズム的にそれはほぼありえない話だよ。
女性の場合はおでこがM字でも前髪の作り方しだいでオシャレにもなりますが、私のような男性の場合は前髪がスカスカになり、”すだれ男”といわれるのがオチです。
もしかして自分は若ハゲ?
最近では当たりまえに聞くようになった若ハゲ。世間では若くしてハゲ始めたことに悩んでいる男性が多く存在しています。
(参考:Yahoo!知恵袋)
そして、若干二十歳にして悩んでいる男性も・・
(参考:Yahoo!知恵袋)
若ハゲという言葉が浸透しすぎた結果、『もしかしたら自分も若ハゲなんじゃないか・・?』と疑心暗鬼になってしまい、ハゲていないのに過度に意識しすぎてしまっている若者もたくさんいます。
でも2枚めの写真の男性はつむじの作りの問題かな。
若ハゲという言葉を過度に意識しすぎて悩んでしまっている感じだよ。
若ハゲとはAGAのこと
2000年代半ば頃からAGAという新たな言葉が誕生しました。今まで『若ハゲ』と呼ばれていたものは、この『AGA』という言葉に変わっていったのです。
そして、AGA治療に関するCMもバンバン打ち出され始めた結果、現在ではより多くの若者が『自分はAGAではないだろうか・・』と悩みを深める事態となっています。
人間だれしも悩み始めると不安な毎日を過ごすことに・・
まずはご自身が本当にAGAなのか?そうではないのか?を知ることが大切です。AGAの進行速度や進行パターンを知って、本当に自分がAGAなのか確認していきましょう。
ちなみに10代~30代までのAGAを若年性脱毛症、40代~50代のAGAを壮年性脱毛症と呼んだりするんだ。いづれにせよAGA(男性型脱毛症)には変わりないよ。
AGAの年齢別発症率と進行速度
AGAとは男性型脱毛症のことで、通常の薄毛(ハゲ)とは発症のしかたが異なります。
通常の薄毛(ハゲ)の場合は、加齢により髪の毛を作る細胞が衰えることで髪の毛が脱毛します。
しかし、AGAの場合は男性ホルモンと5αリダクターゼという酵素が結合することで発生するジヒドロテストステロン(DHT)が、髪の毛に脱毛指令を与えてしまうため脱毛するのです。
【関連記事】5αリダクターゼとは?AGAの原因となる髪の毛を減らすメカニズムを解説!>>
AGAの年齢別発症率
AGAの年齢別発症データは以下の通り。
発症年齢 | パーセント |
20代 | 6% |
30代 | 12% |
40代 | 32% |
50代 | 44% |
60代 | 51% |
70代 | 61% |
これは世の中のおよそ2割の男性がAGAであることを示しているよ。言い換えれば世の中の男性の2割は若ハゲなんだ。
AGAの進行速度
AGAの進行速度は以下の通り。(個人差があります)
AGA発症から | 髪の毛の減少率 |
3年 | 11% |
5年 | 28% |
人間の髪の毛はだいたい10万本前後といわれているよ。そのうちの約3割ということは、3万本が頭皮から姿を消すことになるってこと。
AGAはどれだけ早めの治療が大切かがわかるね・・。
適切なAGAの若ハゲ対策
前述の通り、AGAを発症してしまうとわずか5年という歳月でも、約3割の髪の毛が頭皮から消え去ってしまいます。
もし消え去ってしまった後から回復をしたいのであれば、現代医学ではAGAに効果のある薬の服用か塗布しか方法はないです。
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AGAによる若ハゲと生活習慣や育毛シャンプーの関係
AGAの体質が遺伝することはわかっていますが、実際に何歳からAGAのスイッチが入るのかは個人個人で異なります。
ただし、不健康な生活をしていると身体に悪い負担がかかるのは明白です。若ハゲの進行速度が早い人とそうでない人はこうしたところからも差がついてきます。
AGAのスイッチがより若い段階で入らないようにするためにも、生活習慣を整えておく必要はあるね。
さらに言えば、育毛シャンプーの使用は必須じゃないけれど、頭皮環境の正常化や、ある種のプラシーボ効果(思い込みの力)も期待できる。
AGAのスイッチがより若い段階で入らないために使っていくこともひとつの手だよ。
また、アレルギーやストレス、他の原因で若ハゲになってしまうこともあるので、しっかりとご自身のハゲの原因はなんであるのか?洗い出していくことが必要です。
受けて立とうじゃない!